歴史小説・恋愛小説・推理小説・ミステリー小説・現代小説・純文学など、読書好きで小説ファンのわたしが、最近話題の本やこれまでに読んだ本のあらすじや感想、書評、そして、面白いおすすめ小説を紹介しています。 特に、ここに『 おすすめ小説 』として紹介した三浦綾子作品は、わたしが読んだ三浦綾子さんの小説の中から、『 感動した小説 』や『 おもしろい小説 』 などを管理人の独断と偏見で選び、各々にあらすじや感想、書評を記載して一覧にしたもので、これからも随時更新していく予定です。 |
三浦綾子さんは生前、結核、脊椎カリエス、心臓発作、帯状疱疹、直腸癌、パーキンソン病など度重なる病魔に苦しみながら、クリスチャン(プロテスタント)としての信仰に根ざした著作を次々と発表されました。 |
★ 広き迷路
おすすめ度 |
都会という迷路に潜む人間の孤独と欲望を、息詰るサスペンスで浮き彫りにした異色長編小説です。 早川冬美は銀座のデパートで店員として働いていた。 出世欲のために人を裏切り、人殺しまで依頼する。人間の欲望はどこまでも止めがない。 |
★ 細川ガラシャ夫人
おすすめ度 |
愛と信仰に殉じた細川ガラシャ夫人の生涯を描いた歴史小説です。 明智光秀の娘、玉子は、主君である織田信長の命令により細川忠興の妻となった。 女性は男性の所有物で、政略の道具としてしか使われなかった時代、そんな時代でも自分に信念を持って生きた玉子の強さ、そして教養の深さに感動しました。 |
★ 氷点
おすすめ度 |
人間の弱さ、そして原罪とは何かを追求した作品です。 辻口病院の院長である夫は、妻の不貞を問い詰めることが出来ない屈折した憎しみと、「汝の敵を愛せよ」という教えの挑戦として、その事実を隠し、愛娘を殺害した殺人犯の娘を養女にした。 登場人物それぞれの立場に立って考えたとき、人間の持つ内面の弱さとは何だろうか、人間はこれほどまでに苦悩しなければならないのか、そんなことを深く考えさせられる作品でした。 |
★ 続・氷点
おすすめ度 |
”ゆるし”をテーマにした、「氷点」の続編作品です。 自殺から奇跡的に助かった陽子は大学生となった。 人間は罪を抱えて生きているのでしょうか、そしてその罪はいつ許されるのでしょうか。 |